こんにちは。さいたま市見沼区の畳店 銀虎です。
銀虎がおすすめしている熊本八代畳表の生産者 上本さんより、本日の作業の写真&動画を送っていただいたのでご紹介いたします。
台風の影響も今のところあまりなく、本日も作業を進めているとのこと。ホッといたしました。
５月に蓮華を細かく切り払って、自家培養発酵菌体液を散布して、その後すぐにビニールを被せて太陽光養生処理を行っていた苗床D、今回の台風6号の影響でビニールが飛ばされたりするといけないので、仕方なく剥がしたそうです。（本来なら、夏場の気温が上がる間は被せておくつもりだったとのこと）
しかし、およそ2ヶ月ちょっとですが、微生物の力を垣間見る事ができました！と、送ってくださった動画がこちら。
動画で上本さんが緑色の細い棒を持っていますが、およそ60センチの棒なのだそうです。
八代地方の一般的な農家の田んぼや畑は、地表から15〜20センチのところに硬盤といって硬い層があるそうです。
上本さんの田んぼも、硬盤があるそうなのですが、酵母などの嫌気性微生物の力で硬盤を破壊するブロフ理論という考え方に基づき、メンターである苺農家の先輩の指導の元、処理をしたけっかなのだそうです。
処理と言っても、微生物の餌となる有機物(今回は蓮華)にいつものえひめAIを散布してビニールを被せるだけの至ってシンプルな処理なのですよ！と上本さん。
普通なら、15〜20センチのところで棒は硬盤にあたり、その後棒は人の力ではそれ以上入って行かないのですが、動画のように60センチある棒はスルスルと入って行くのだとか。もっと長い棒で試すとまだまだいきそうな感じもあるとのこと。
「他のい草農家さんではほとんどやっていない作業で、これほどの効果が出た事に本当に興奮していますし、他農家さんにも教えてあげようと思ってます」と語ってくださいました。
とても上本さんらしい発言です。簡単にお話しされているように感じますが、これまでの日々の上本ご夫妻の作業はほんとうに大変なもので、簡単に真似できるようなものではないと思います。お客様によりよいい草・畳をお届けしたいというご夫妻の想いの塊のように感じます。
「この苗床Dは今年の12月に令和7年産のい草元苗を育苗する予定の畑ですので、これから数ヶ月間で新たな作業をしながら、健全育苗の為にしっかり準備します！」と上本さん。
こんな力強い言葉に、いつも大きな力をいただいています。
こちらの写真は、現在育苗中の夏苗の様子だそうです。凄く順調に生育しているとのこと。
今日も一日、ありがとうございます。
産地の想いが詰まった畳表を一人でも多くのお客様にご紹介させていただきたいと思います。
畳も、人も、
銀虎は、地域に根ざした畳店として、これからも正直な仕事を続けて参ります。
銀虎は、2021年度より、さいたま市SDGｓ認証企業として、さいたま市より認証いただいたさいたま市内唯一の畳店です。持続可能な畳のある暮らし「地域循環型社会」を目指しています。「１０年先もなお美しく、そして心地よい畳選び」をお約束します。日本の安心安全な畳の魅力を再び強く感じ、未来の子ども達そして世界中に日本の安心安全な畳を繋いでいくことが、私たちに課せられた大きなミッションです。
※銀虎では、新しい生活様式安心宣言に則り、出来る限りの新型コロナウイルス感染防止対策を実施した上で、お客様のご自宅にお伺いさせていただいております。
※防カビ対策として、屋久島のくすのきから抽出する「カンファーオイル」の噴霧加工を実施しております。詳細はこちらをご覧ください。
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熊本県いぐさ・畳表活性化連絡協議会（全国い産業連携協議会）より「いぐさ・畳セミナーの動画」をご覧いただけます。
・いぐさの話
（北九州市立大学 国際環境工学部 教授 森田 洋）
・いぐさがもたらすリラクゼーション効果について
（九州大学大学院 農学研究院 清水 邦義）
・畳表品質の見分け方
（熊本県藺製品卸商業協同組合 理事長 松永 賢一）
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