熊本八代のい草の今
~2021年9月7日、次作のい草苗のための土壌改良です~

お知らせ

こんにちは。さいたま市見沼区の畳店 銀虎です。

銀虎がおすすめしている熊本八代畳表の生産者 上本さんより、熊本八代の様子をおくっていただいたので、ご紹介します!

この写真。

い草の苗を育てるための田んぼですが、植わっているのはい草の苗ではなく「ソルゴー」という、トウモロコシ🌽の仲間の植物だそうです。

今年はこの田んぼはお休みさせるのだそうです。(本来い草の秋苗を育て始めるところだそうですが・・)

その理由を伺うと「次に苗を作るときのために向けて土壌の環境を整えるため」なのだそうで、地力の増進や土壌クリーニング、さらには有機物の補給のために、この写真にある「ソルゴー」と言う作物を植えたそうです。
雨続きで作業は延び延びになってしまったそうですが、8月下旬に種をまき、無事発芽した状態なのだそうです。

この「ソルゴー」は、草丈が高くなる作物だそうですが、ある程度大きくなったら切り払い、その後(上本さん特製の)自家培養発酵菌体液を散布し、さらにいつもの「イタリアン」を栽培して、ダブル作物の力を用いる作戦だそうです。

い草が畳表に仕上がるまでには様々な工程がありますが、常に「お客様の笑顔のために頑張りますよ!」と語ってくださる上本さん。上本さんの畳表にはその仕上がりに至るまで、たくさんのストーリーがあることを改めて感じる田んぼの様子です。

そしてこちらの写真。

「ひよくもち」というもち米の種類です。「無事出穂を迎えましたよ」と上本さん。40日後に稲刈り予定なのだそうです。こちらの成長もまた、

そしてこちらの写真。出穂前のもち米水稲の様子だそうです。こちらのもち米も(上本さん特製の)自家培養発酵菌体液の力と上本さんの愛情によって育てられました。順調な生育はその両者がしっかりと届いている証なのだと思います。

 

上本さんは、どんな時にも、この作業の向こうには「この畳表を使っていただけるお客様がいらっしゃり、心地よく使っていただきたい・喜んでいただけますように」と想いを馳せていらっしゃいます。上本さんの田んぼのい草たちもきっとそんな想いを受け取って、これから先も元気に育ってくれることでしょう。

上本さんの想いがたくさん詰まったこのい草が畳表となり、お客様のところにお届けできる日を想うととても楽しみであると同時に、生産者さんたちの想いをお客様にお伝えするという大切な任務をしっかり果たさなければ・・という身が引き締まる思いでいっぱいです。

 

今日も一日ありがとうございます。

 

畳も、人も、

長い付き合いを。

銀虎は、地域に根ざした畳店として、これからも正直な仕事を続けて参ります。

 

※銀虎では、新しい生活様式安心宣言に則り、出来る限りの新型コロナウイルス感染防止対策を実施した上で、お客様のご自宅にお伺いさせていただいております。

 

上本さんのfacebookはこちらです。よろしければご覧ください!

熊本県いぐさ・畳表活性化連絡協議会(全国い産業連携協議会)より「いぐさ・畳セミナーの動画」をご覧いただけます。

・いぐさの話
(北九州市立大学 国際環境工学部 教授 森田 洋)
・いぐさがもたらすリラクゼーション効果について
(九州大学大学院 農学研究院 清水 邦義)
・畳表品質の見分け方
(熊本県藺製品卸商業協同組合 理事長 松永 賢一)